地に落ちた名門ニューカッスル、偏愛が招いた悲劇

何か降格が決まってから思っていたことをきれいにまとめてくれてる。

そう、少なくとも、そんな伝統はもう打ち止めにすべきなのだ。「振り返って見直すべし」の提言は、まさにその点をついている。そして、この降格をむしろクラブを真に建て直す絶好のきっかけとしてとらえよ、と訴えてはいないだろうか。

何よりもシアラー残留は、打ち萎(しお)れたファンの心を支え、持ち上げる、掛け替えのない“頼みの綱”。ならば、この降格は、この痛みは、ニューカッスル再生へ向けての雄雄しき出発点、真の原動力になるはずだ。そう願ってやまない。

ここ数年、試合中に味方同士で喧嘩、新年を拘置所で迎える、オーナーとサポーターの対立、ミルナー、ギブンの移籍などなど、とても試合に集中できる環境になかったニューカッスルですが、これもいい機会かもしれません。すべてを壊してゼロからやり直して再びプレミアに戻ってくることを願って止みません。

1年でプレミア復帰を果たす可能性は、そう、7割以上あると言い切っていいと思う。それはどうやら、信じようと信じまいと、イングランド全土のフットボールファンの「期待」、と言って語弊があるならば「予感」でもあるようだ。某アストン・ヴィラファンとワトフォード(!)ファンもはっきりと声をそろえて述べている。
「両クラブには、実力云々以上に“その義務”がある」